いつの間にか進む脳内異常を食い止め
DISEASE
脳の検査で初めて気づく症状を伴わない微小な血管の詰まりや出血の痕跡は、将来大きな脳の病気を引き起こす危険信号です。この無症候性の病変に加え、血圧ストレスによる動脈の損傷や頭蓋内に生じた余分な組織の有無、さらには脳容積の減少傾向なども評価いたします。包括的な情報をもとに医師がリスクを的確に判断し、重篤な疾患を回避する予防策や生活習慣の改善を提案してまいります。
脳動脈瘤
脳動脈瘤とは、一般的に脳の動脈の分岐部にできた瘤状の膨らみで、動脈壁の構造の不完全な部分が血圧のストレスを受けて拡張したものと考えられています。通常は脳動脈瘤があるだけでは、自覚症状のないことが多いのですが、稀に大きくなった動脈瘤による周囲の脳や神経の圧迫が原因となって神経症状を示すこともあります。
脳萎縮
脳萎縮とは、脳容積の減少をきたしている状態で、独立した疾患ではなく、非常に多くの原因によって生じる病気です。
原因としては外傷・炎症・脳血管障害(脳梗塞・脳出血)・アルツハイマー病・レビー小体病など挙げられます。生理的な脳萎縮として加齢によるものもあります。
無症候性脳梗塞
無症候性脳梗塞とは、CTやMRIなどの検査を受けた際、脳卒中の既往がない方に偶然に発見された脳梗塞のことを言い、そのほとんど(約80%)は、高血圧が長く続いたために、脳の中を走る穿通枝という細い動脈が詰まったせいで起こるラクナ梗塞と呼ばれるタイプの脳梗塞のことです。無症候性脳梗塞が認められる方は、認められない方より脳卒中を起こす確率が約2〜4倍高いとの報告があり、また認知症の発症も高率であるとの報告があります。無症候性脳梗塞すべてが加療対象となるわけではありませんが、程度によっては脳卒中予防を行わなければなりません。
無症候性微小脳出血
MRI検査によって見つけることができる、脳微小出血です。ほとんどのケースにおいて無症状であるため、この名がつきます。将来的な脳出血や脳梗塞の発症リスクが高まります。