喫煙をしている方

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喫煙者は脳卒中のリスクが2~3倍

リスクが2~3倍タバコは身体に良くない、ということはほとんどの方がご存じだと思います。また、がんや肺気腫、COPDなどの病気ともよく結び付けられますが、その中で意外と見落とされがちなのが、脳卒中です。喫煙習慣は、特にくも膜下出血、脳梗塞のリスクを高めます。脳卒中という括りで見ると、非喫煙者と比べ、喫煙者の発症リスクは2~3倍にもなります。

喫煙は糖尿病を悪化させることも…

糖尿病治療でもっとも重要とされるのが、血糖値のコントロールです。血糖値コントロールは、食事療法、運動療法、また薬物療法などによって行われます。
これらの療法も大切なのですが、喫煙習慣がインスリンの働きを妨げ、血糖値を上昇させることが分かっています。手間や時間、そして費用をかけて行う糖尿病治療も、喫煙習慣があるために、うまくいかないことがあります。
網膜症、神経障害、腎症などの合併症のリスクも高まります。糖尿病の治療の際には、またできれば予防の段階で、禁煙をされることをおすすめします。

受動喫煙で本人だけでなく周りの方にも影響が…

タバコの先から出る副流煙、喫煙者の吐き出す煙によって、近くにいる非喫煙者の健康にも被害が及びます。
必ず外で吸うようにしていたり、家族から離れて吸えば問題ないのかと言えば、そうではありません。「家庭内にタバコがある」「両親が吸っている姿を見ている」ということが、子供の喫煙のきっかけになっているのです。大人の真似をしたくなったり、かっこいいという誤った憧れを持ったりすることが多いようです。また、物理的にタバコが近くにあるために、興味本位で1本抜き取って吸ってみるということもあります。
ある調査によると、男子中学生の常習喫煙率は、両親の喫煙・非喫煙によって以下のような差が生じています。

子(男子中学生)の常習喫煙率
両親とも、非喫煙者3%
父親のみ、喫煙者5%
母親のみ、喫煙者11%
両親とも、喫煙者15%

ニコチンをはじめとする化学物質の健康への影響は、年齢が低いほど大きくなります。ご自身だけでなく、ご家族、お子様の健康を守るためにも、できる限り禁煙をしましょう。

禁煙始めてみませんか?

禁煙タバコは昔から「百害あって一利なし」と言われていますが、まさにその通りです。
健康のこと、経済的なこと、また吸える場所の減少などによって、禁煙しようかなと思ったことのある方は多いでしょう。
たとえ経済的に問題がなくとも、健康への影響は甚大です。脳血管をはじめとする全身の動脈、肺や気管支の健康を、確実に損ないます。
当クリニックでは、禁煙外来を実施しております。すでに強い決意をしている方はもちろん、「やめた方がいいのは分かってるんだけどなあ」と迷っている方も、ぜひ一度ご相談ください。
タバコにかけていたお金と時間を、ご自身とご家族のために使い、より豊かな人生を歩みましょう。